うきは市のフルーツ狩り完全ガイド - 品種と時期で選ぶベストシーズン

うきは市がフルーツ王国と呼ばれる理由

福岡県の南東部に位置するうきは市は、その名の通り果物が非常に豊かな地域で、「フルーツ王国」として知られています。年間を通して何かしらのフルーツが収穫でき、フルーツ狩りを楽しめる観光農園も数多く存在します。

その理由は、恵まれた気候と地理的特徴にあります。耳納連山の北麓に位置し、筑後川がもたらす豊かな水と肥沃な土壌、そして盆地特有の寒暖差が大きい気候が、糖度の高い美味しいフルーツを育むのに最適な環境なのです。うきはの農家さんたちは新しい品種にも果敢に挑戦し、例えば桃は37種以上、ぶどうは50種以上もの多様な品種が栽培されています。

春のフルーツ狩り（1月-5月）：いちご

春の訪れとともに、うきは市では甘酸っぱいいちごのシーズンが始まります。ハウス栽培が主で、1月頃から5月頃まで楽しむことができます。

いちご狩りのベストシーズンと品種

うきは市では「あまおう」をはじめ、「さちのか」、「さがほのか」、「紅ほっぺ」、「恋みのり」、「章姫」など、多様な品種のいちごが栽培されています。農園によっては複数の品種を食べ比べできるところもあり、自分好みのいちごを見つけるのも楽しみの一つです。特に2月から4月頃が多くの品種が出揃い、味も乗ってくるベストシーズンと言えるでしょう。

おすすめの農園と予約のポイント

市内には「よかもんいちご」、「うきは果樹の村 やまんどん」、「春光園」、「梶原フルーツ」など、人気のいちご狩り農園がたくさんあります。料金は時間制の食べ放題が多く、農園によって料金や栽培品種、予約システムが異なります。週末や祝日は混み合うため、事前の予約がおすすめです。持ち帰り料金は別途設定されている場合が多いです。

夏のフルーツ狩り（6月-8月）：桃・ぶどう・ブルーベリー

太陽の恵みをいっぱいに浴びた夏のフルーツも、うきは市の大きな魅力です。みずみずしい桃、甘いぶどう、そして目に優しいブルーベリーなどが旬を迎えます。

桃狩り（6月下旬～8月中旬）

うきは市では非常に多くの品種の桃が栽培されており、6月下旬から8月中旬頃まで楽しむことができます。桃狩りができる農園は限られていますが、「明果園」などでは貴重な桃狩り体験が可能です。収穫時期が短い品種も多く、訪れるたびに違う味わいに出会えるかもしれません。

ぶどう狩り（7月～10月頃）

うきは市を代表する夏の味覚、ぶどう。「巨峰」や「シャインマスカット」、「ピオーネ」など、黒系、赤系、緑系と彩りも豊かで、多種多様な品種が栽培されています。7月頃からハウスものが始まり、8月から9月にかけて露地ものがピークを迎えます。多くの農園でぶどう狩りが楽しめ、品種ごとの味の違いを堪能できます。

ブルーベリー狩り（6月下旬～8月下旬）

目に優しいアントシアニンが豊富なブルーベリーも人気です。6月下旬から8月下旬頃まで楽しめ、「やまんどん」、「かわはら夢農園」、「BerryGarden」などでブルーベリー狩りができます。品種によって酸味や甘みのバランスが異なり、生食はもちろんジャムなどにも最適です。

秋のフルーツ狩り（9月-11月）：梨・柿・りんご

実りの秋は、うきは市がさらに賑わう季節。甘くてジューシーな梨、色鮮やかな柿、そして数は少ないですがりんご狩りが楽しめる農園もあります。

梨狩り（8月上旬～10月下旬）

シャリシャリとした食感と豊富な果汁が魅力の梨。「幸水」や「豊水」、「あきづき」、「新高」など様々な品種があり、8月上旬から10月下旬頃まで収穫できます。「春光園」、「中島農園」、「明果園」など多くの農園で梨狩りが楽しめます。

柿狩り（9月～12月上旬）

うきは市は柿の名産地でもあり、秋が深まると山々が柿の色で染まります。「富有柿」を中心に、「松本早生」、「太秋柿」など、食感や甘みの異なる様々な品種が栽培されています。10月中旬から12月上旬頃が柿狩りのシーズンです。「堀江柿狩園」、「内山農園」、「原茂之巨峰園」など多くの農園があります。

りんご狩り

うきは市ではりんご狩りができる農園は多くありませんが、一部の観光農園では秋にりんごの収穫体験を提供している場合があります。事前に農園へ確認してみましょう。

フルーツ狩りの持ち物と服装

フルーツ狩りを快適に楽しむために、適切な服装と持ち物を準備しましょう。

• 服装：動きやすく、汚れても良い服が基本です。果汁が飛ぶこともあるので、白っぽい服は避けた方が無難かもしれません。日差し対策に帽子は必須。また、畑の中を歩くので、歩きやすいスニーカーなどがおすすめです。虫刺されや草でかぶれることもあるので、夏でも長袖・長ズボンや靴下を着用すると安心です。
• 持ち物：
  • ウェットティッシュ、タオル：手が汚れたり汗をかいたりした時に便利です。
  • 飲み物：特に夏場は熱中症対策に必須です。
  • 日焼け止め：季節を問わず、日差し対策はしっかりと。
  • 虫除けスプレー：特に夏場や自然豊かな場所ではあると安心です。
  • 保冷バッグ・保冷剤：持ち帰るフルーツを新鮮な状態で保つのに役立ちます。
  • 小さなショルダーバッグ：貴重品や小物を入れるのに便利です。大きすぎるカバンは持ち込みを制限される場合があります。
  • 雨具：天候が不安定な場合は折り畳み傘など。
• 子連れの場合：お子様の着替え、おむつ、年齢に合わせた飲み物やおやつなども準備しておくと安心です。農園によっては遊具やおむつ替えスペースがある場所もあります。

フルーツ狩りと組み合わせたいスポット

フルーツ狩りの前後には、うきは市の魅力的な観光スポットにも立ち寄ってみませんか？

• 道の駅うきは：新鮮な地元の農産物や特産品が揃う人気のスポット。フルーツ狩りの後にお土産を探すのに最適です。
• 白壁通りの町並み：風情ある白壁の建物が並び、散策やカフェ巡りが楽しめます。
• 浮羽稲荷神社：山の中腹に続く朱色の鳥居が美しい絶景スポットです。
• 調音の滝公園：夏でも涼しく、マイナスイオンをたっぷり感じられる癒やしスポットです。

そして、たくさん遊んでお腹が空いたら、ぜひ「ma'am（マーム）」へお立ち寄りください。フルーツ狩りで収穫したフルーツを使ったデザートはご提供難しい場合が多いですが、うきはの旬の食材を活かした美味しいランチをご用意してお待ちしております。フルーツ狩りの楽しい思い出話に花を咲かせながら、ゆったりとした時間をお過ごしください。

地元農家さんに聞いた！フルーツの見分け方

せっかくなら美味しいフルーツを選びたいですよね。品種によって特徴は異なりますが、一般的な見分け方のポイントをいくつかご紹介します。

• いちご：ヘタが青々として反り返っているもの、表面にツヤがあり、ヘタの近くまで赤く色づいているものを選びましょう。
• ぶどう：軸が緑色でしっかりしており、粒にハリがあり、表面に白い粉（ブルーム）がまんべんなく付いているものが新鮮で甘い証拠です。
• 桃：ふっくらと丸みがあり、全体にうぶ毛が生え、甘い香りがするものが良いでしょう。皮の色が均一で、お尻の部分まで色づいているものが熟しています。
• 梨：同じ大きさなら重みがあるもの、お尻の部分がどっしりとしてくぼみが深いものが甘いと言われています。表面の色が均一で、黄色みがかってきたものが完熟に近いです。
• 柿：ヘタが実にしっかり付いていて隙間がなく、形が整っていて重みがあり、皮にハリとツヤがあるものを選びましょう。
• りんご：お尻の部分まで色が回り、黄色っぽくなっているものが完熟のサインです。ツルが太く、表面が少しデコボコしているものも美味しいと言われます。

保存方法：フルーツは追熟するものとしないものがあります。農園の方に食べ頃や保存方法を尋ねてみるのが一番です。一般的に、いちごやぶどう、ブルーベリーは冷蔵庫で保存し、早めに食べるのがおすすめです。桃は常温で追熟させ、食べる前に冷やすと良いでしょう。梨や柿も種類によりますが、新聞紙に包んで冷蔵庫に入れると長持ちします。

うきは市年間フルーツカレンダー

うきは市で楽しめる代表的なフルーツの収穫時期の目安です。天候などにより変動することがありますので、お出かけ前には各農園にご確認ください。

※上記はあくまで目安です。各農園の公式サイトやお電話で最新情報をご確認ください。

まとめ：うきはで最高のフルーツ狩り体験を

一年を通して様々な種類のフルーツ狩りが楽しめる「フルーツ王国」うきは市。自分で収穫した採れたてのフルーツの味は格別です。ぜひこのガイドを参考に、ご家族や友人と一緒に、うきは市でのフルーツ狩り体験を満喫してください。そして、美味しいフルーツと共に、素敵な思い出をたくさん作ってくださいね。

フルーツ狩りの後は、ぜひma'am（マーム）で美味しいランチやディナーをお楽しみください。皆様のお越しを心よりお待ちしております。