はじめに:うきはの恵みを食卓へ
福岡県うきは市は、豊かな自然と清らかな水に育まれた、美味しい野菜の宝庫です。私たちma'am(マーム)も、日々その恩恵にあずかり、新鮮な地元野菜をふんだんに使った料理をお客様にご提供しています。この記事では、ma'amの料理人が家庭でも簡単に作れる、うきは野菜の魅力を最大限に引き出すレシピをご紹介します。旬の味わいをご家庭の食卓でもぜひお楽しみください。
うきは市の野菜が絶品な理由
うきは市の野菜は、なぜこんなにも美味しいのでしょうか?その秘密は、この土地ならではの自然環境と、生産者さんたちのこだわりにあります。
土壌と気候の特徴
うきは市は、筑後川がもたらす肥沃な土壌と、昼夜の寒暖差が大きい内陸性の気候に恵まれています。この気候条件が、野菜の甘みや旨味をぎゅっと凝縮させ、味の濃い美味しい野菜を育てます。また、耳納連山からの清らかな水も、野菜の生育に欠かせない大切な要素です。
栽培へのこだわり
うきは市の農家さんたちは、土づくりからこだわり、一つ一つの野菜に愛情を込めて栽培しています。減農薬や有機栽培に取り組む生産者も多く、安全で安心な美味しい野菜作りへの情熱が、うきは野菜の質の高さに繋がっています。私たち料理人も、そんな生産者さんの想いを受け止め、素材の良さを活かす調理を心がけています。
春野菜を使った簡単レシピ
春は、みずみずしく柔らかな野菜が旬を迎えます。ほろ苦さや甘みが特徴の春野菜で、食卓に春の息吹を取り入れましょう。
菜の花のお浸し(ma'am流アレンジ)

材料:菜の花 1束、だし汁 100ml、薄口醤油 小さじ1、みりん 小さじ1/2、かつお節 適量、ma'am流ポイント:からし少々
作り方:
- 菜の花は塩少々(分量外)を加えた熱湯でさっと茹で、冷水にとって水気を絞り、食べやすい長さに切ります。
- だし汁、薄口醤油、みりんを合わせてひと煮立ちさせ、冷ましておきます。
- 1の菜の花を2の調味液に浸し、冷蔵庫で30分ほど味をなじませます。
- 器に盛り、かつお節を散らし、お好みで少量のからしを添えて完成です。ma'amでは、ピリッとしたからしが良いアクセントになると考えています。
春キャベツと新玉ねぎのサラダ
材料:春キャベツ 1/4個、新玉ねぎ 1/2個、ツナ缶 1缶(オイル漬け)、ポン酢 大さじ2、マヨネーズ 大さじ1、刻み海苔 適量
作り方:春キャベツと新玉ねぎを薄切りにし、軽く塩もみして水気を絞ります。油を切ったツナと調味料を混ぜ合わせ、最後に刻み海苔を散らします。シャキシャキとした食感が楽しい、春ならではのサラダです。
地元いちごを使ったデザート
うきは市は美味しい苺の産地でもあります。シンプルにそのまま味わうのはもちろん、ヨーグルトに添えたり、軽く潰して牛乳と混ぜて即席いちごミルクにするのもおすすめです。ma'amでは、食後のデザートにうきは産のフレッシュな苺をお出しすることもあります。
夏野菜を使った絶品料理
太陽の光をたっぷり浴びた夏野菜は、彩りも豊かで栄養満点。体の熱を冷ましてくれる効果も期待できます。
夏野菜の揚げびたし

材料:なす 2本、ピーマン 2個、かぼちゃ 1/8個、みょうが 2個、だし汁 200ml、醤油 大さじ2、みりん 大さじ2、揚げ油 適量、ma'am流ポイント:大根おろしと生姜のすりおろしを添える
作り方:
- なす、ピーマン、かぼちゃは食べやすい大きさに切り、素揚げします。みょうがは縦半分に切ります。
- だし汁、醤油、みりんを合わせてひと煮立ちさせ、揚げた野菜とみょうがを熱いうちに浸します。
- 冷蔵庫でよく冷やし、味をなじませます。
- 器に盛り、大根おろしと生姜のすりおろしを添えていただきます。ma'amでは、薬味を添えることで風味豊かに、さっぱりと仕上げます。
トマトと茄子の冷製パスタ
材料:完熟トマト 2個、なす 1本、カッペリーニ(細めのパスタ) 160g、オリーブオイル 大さじ2、にんにく 1かけ(みじん切り)、塩昆布 小さじ1、大葉 5枚(千切り)
作り方:トマトは湯むきして角切り、なすはグリルで焼いて皮をむき、手で割いておきます。フライパンにオリーブオイルとにんにくを熱し、トマト、なす、塩昆布を加えてさっと炒め、冷蔵庫で冷やします。茹でて冷水でしめたパスタと和え、大葉を散らして完成です。
きゅうりの浅漬け
材料:きゅうり 2本、塩 小さじ1/2、昆布茶 少々、鷹の爪(輪切り) 少々
作り方:きゅうりは乱切りにし、塩、昆布茶、鷹の爪と一緒にポリ袋に入れてよく揉み、冷蔵庫で1時間ほど置きます。シンプルながら、きゅうりのパリパリとした食感と爽やかな風味が楽しめます。
秋の収穫を活かしたレシピ
秋は実りの季節。根菜類やきのこなど、風味豊かで滋味深い野菜がたくさん出回ります。
さつまいもと栗のほくほく煮物

材料:さつまいも 1本、栗(甘露煮でも可) 10個、だし汁 200ml、砂糖 大さじ1、醤油 大さじ1、みりん 大さじ1/2、ma'am流ポイント:隠し味に少量の塩麹
作り方:
- さつまいもは皮をむいて乱切りにし、水にさらしてアクを抜きます。
- 鍋にさつまいも、栗、だし汁、砂糖、醤油、みりん、そして隠し味の塩麹を少々加えて火にかけます。
- 煮立ったら弱火にし、落し蓋をしてさつまいもが柔らかくなるまで煮含めます。
- 一度冷ますと味がよく染み込みます。ma'amでは、塩麹を加えることで、優しい甘みとコクを引き出します。
きのこと牛肉の炊き込みご飯
材料:米 2合、しめじ 1/2パック、舞茸 1/2パック、牛肉(こま切れ) 100g、だし汁 適量(炊飯器の目盛りまで)、醤油 大さじ2、酒 大さじ1、みりん 大さじ1、生姜 1かけ(千切り)
作り方:研いだ米に調味料と生姜を加え、だし汁を規定量まで注ぎます。食べやすく切ったきのこと牛肉を乗せて炊飯します。きのこの香りと牛肉の旨味がご飯に染み渡り、食欲をそそる一品です。
柿を使った和風サラダ
うきは市は柿の名産地でもあります。柿を使ったサラダも秋らしくておすすめです。材料:柿 1/2個、水菜 1株、大根 5cm、白ごま 適量、ドレッシング(ポン酢 大さじ2、ごま油 小さじ1、砂糖 少々)
作り方:柿と大根は薄切り、水菜は食べやすい長さに切ります。材料を混ぜ合わせ、ドレッシングで和え、白ごまを散らします。柿の甘みと大根のシャキシャキ感が絶妙なハーモニーです。
冬の根菜で作る体が温まるメニュー
冬に旬を迎える根菜類は、体を温める効果があると言われています。煮込み料理やスープで、寒い季節を乗り切りましょう。
大根と豚肉の味噌煮

材料:大根 1/2本、豚バラ肉(薄切り) 150g、こんにゃく 1/2枚、だし汁 300ml、味噌 大さじ3、砂糖 大さじ1、酒 大さじ1、みりん 大さじ1、ma'am流ポイント:仕上げに七味唐辛子と刻みネギ
作り方:
- 大根は皮をむいて乱切りにし、下茹でします。豚肉は食べやすい大きさに、こんにゃくは手でちぎって下茹でします。
- 鍋にだし汁、酒、みりん、砂糖を入れて煮立たせ、豚肉と大根、こんにゃくを加えます。
- アクを取りながら中火で15分ほど煮込み、味噌を溶き入れ、さらに弱火で5分ほど煮ます。
- 器に盛り、七味唐辛子と刻みネギを散らして完成です。ma'amでは、薬味で風味と彩りを加えることを大切にしています。
かぶのクリームスープ
材料:かぶ 2個、玉ねぎ 1/4個、牛乳 200ml、コンソメ顆粒 小さじ1、バター 10g、塩胡椒 少々、パセリ(みじん切り) 適量
作り方:かぶと玉ねぎは薄切りにし、バターで炒めます。しんなりしたら水100mlとコンソメを加えて煮込み、柔らかくなったら牛乳を加えてミキサーにかけます。鍋に戻して温め、塩胡椒で味を調え、パセリを散らします。かぶの優しい甘みが溶け込んだ、とろりとしたスープです。
里芋のころころ煮
材料:里芋 5~6個、だし汁 150ml、醤油 大さじ1.5、砂糖 大さじ1、みりん 大さじ1
作り方:里芋は皮をむいて一口大に切り、塩もみしてぬめりを洗い流します。鍋に里芋と調味料を全て入れ、落し蓋をして弱火でじっくり煮含めます。里芋のねっとりとした食感と、甘辛い味が後を引く一品です。
ma'amの秘伝!万能調味料の作り方
ご家庭でも簡単に作れて、料理の幅が広がるma'amオリジナルの万能調味料をご紹介します。
自家製ポン酢のレシピ
材料:醤油 100ml、柑橘果汁(橙、ゆず、かぼすなど) 50ml、みりん 25ml、昆布 5cm角1枚、かつお節 ひとつかみ
作り方:材料を全て混ぜ合わせ、冷蔵庫で一晩以上置きます。昆布とかつお節を取り出せば完成。鍋物、和え物、焼き魚など、何にでも合う万能ポン酢です。うきは産の柑橘を使えば、より一層風味豊かになります。
万能だれの基本と応用
基本の万能だれ材料:醤油 大さじ3、酒 大さじ2、みりん 大さじ2、砂糖 大さじ1
作り方:材料を混ぜてひと煮立ちさせれば完成。この基本だれに、生姜やにんにくのすりおろしを加えれば照り焼きのたれに、ごま油や豆板醤を加えれば中華風のたれにと、アレンジ自在です。炒め物や煮物、丼物の味付けにも使えます。
地元食材の保存テクニック
うきはの美味しい野菜を少しでも長く楽しむための、簡単な保存テクニックをご紹介します。
野菜の長持ち保存法
野菜の種類によって適切な保存方法は異なります。
- 葉物野菜(ほうれん草、小松菜など):湿らせたキッチンペーパーで包み、ポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室で立てて保存します。
- 根菜類(大根、人参など):土付きのものは土を落とさずに新聞紙で包み、冷暗所で保存します。洗ってあるものは、キッチンペーパーで包んでポリ袋に入れ、冷蔵庫の野菜室へ。
- 果菜類(トマト、きゅうり、なすなど):比較的暖かい環境で育った野菜は、低温障害を起こしやすいので、冷蔵庫の野菜室で保存するのが基本です。きゅうりやナスは水分が蒸発しないよう1つずつラップで包むかポリ袋に入れると良いでしょう。
基本は、野菜が育った環境に近い状態で保存すること、そして乾燥を防ぐことです。
下処理と冷凍テクニック
使い切れない野菜は、下処理をして冷凍保存するのも賢い方法です。
- 葉物野菜:さっと茹でて水気を絞り、使いやすい大きさに切ってからラップで小分けにして冷凍します。お浸しや炒め物、味噌汁の具などに。
- きのこ類:石づきを取り、小房に分けたりスライスしたりして、生のまま冷凍用保存袋に入れて冷凍します。凍ったまま調理に使え、旨味も増すと言われています。 [5]
- 根菜類(大根、人参など):薄切りや乱切りなど、調理しやすい形にカットしてから冷凍します。煮物や汁物に便利です。
冷凍する際は、空気をしっかり抜いて密閉することがポイントです。
うきは野菜を購入できるおすすめスポット
新鮮で美味しいてにいれたいものです。うきは市内には、採れたての野菜が手に入る場所がたくさんあります。
直売所情報
うきは市には、農家さんが直接持ち寄る新鮮な野菜や果物、加工品が並ぶ直売所が点在しています。「道の駅うきは」は特に品揃えが豊富で、旬の野菜や珍しい野菜に出会えることもあります。また、「にじの耳納の里 まんてん市場」なども地元の人々や観光客に人気の直売所です。生産者さんの顔が見える安心感も魅力の一つです。
朝市・マルシェ情報
週末などには、不定期で朝市やマルシェが開催されることもあります。採れたての新鮮な野菜はもちろん、手作りの加工品やパン、スイーツなども並び、地元の人々との交流も楽しめます。開催情報は、うきは市の観光協会や、イベント情報を発信しているウェブサイトなどでチェックしてみてください。
まとめ:うきは野菜で毎日をもっと美味しく
うきは市の豊かな大地で育まれた野菜たちは、私たちの食卓に彩りと元気を与えてくれます。今回ご紹介したレシピや保存方法を参考に、ぜひご家庭でもうきは野菜の美味しさを存分に味わってみてください。そして、うきは市にお越しの際には、ぜひma'am(マーム)で、地元食材を活かした料理をご堪能ください。
旬の味覚をご用意して、皆様のお越しを心よりお待ちしております。ご予約はこちらのページから、またはお電話 (0943-76-9221) で承っております。